展示会場の天井と上階の床との間に存在する空間の「闇」について考察した作品。 会場は夜間でも街の灯りで空が明るい都内に位置しており、星はおろか、その「闇」さえも感じることが難しい空間を有していました。会場で制作する中で、天井上の空間が人びとの知覚する夜空の闇よりも暗いことに気づき、その空間に「一番星」を配することを思い立ちました。それは夜空の空間と人工的につくられた空間を置き換える行為であるとともに、奥行きをもった日常空間への気づきとなるものとなりました。